推しと私
こんにちは、はじめまして。透子です。普段は主に洋画を糧に生きています。
初めてのぽっぽアドベント参加、今回は「変わったこと/変わらなかったこと」がお題ということで、「大きく変わったこと」を書きました。ぜひご笑覧ください。
突然だが、推しができた。それも二人。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の山田一郎くんと、『鬼滅の刃』の煉獄杏寿郎さんである。
両者とも今をときめくジャンルを代表する魅力的なキャラクターだが、二次元の推しは『鋼の錬金術師』のジャン・ハボックとアレックス・ルイ・アームストロング以来だ。久しぶりすぎて勝手が分からない。とりあえず、推しが所属するディビジョンメンバーのねんどろいどを揃えてみようと計画してみたり、公式が次々と発表する素晴らしいクオリティのフィギュアやキャラクターイメージのアクセサリーを予約をしてみたり、先日発売された最終巻の特装版を購入して小さな付属パーツをこれまた小さなフィギュアの手にくっつけてみたりしながら、推しや推しジャンルとの距離を模索している最中だ。
記憶している限りでは15年ほど洋画と日本史を行ったり来たりしながら過ごしているので、二次元にここまでのめり込んだのは本当に久しぶりである。離れていた分妙な苦手意識も芽生えてしまい、これから熱心に追いかけることはないだろうなあとぼんやり考えていた。しかし、人生何が起こるか分からない。
そもそものきっかけは身辺の急変である。
今年の春には上京を計画していて、就職先も決まっていたが、紆余曲折を経て家族や友人たちに大きな迷惑をかけた挙句、断念することになった。自分の不甲斐なさや責任感のなさがもたらした結果ではあったが、喪失感は凄まじかった。それでも会社は辞めたくて仕方がなかったので、こなくそという気持ちで退職した。
そんな中、父が救急搬送される事案が発生した。幸い一命を取り留め(あと少しでも対応が遅くなっていたら絶望的だったらしい)、投薬治療は継続しているものの、主治医から旺盛な食欲を呆れられてしまうほど回復し、本人は至ってのほほんと半引退生活をエンジョイしているので今でこそ「事案」と若干揶揄した言い方をするが、しばらくの間は本当に大変だった。まず面会は出来ないし、熱もあるというので検査も増えた。伝え聞く救急センターの状況は常にピリピリしていたし、病状説明のために1日中待たされた病院の待合室には暗いニュースばかり流れてくる。おまけに、父が何の病気か全く想像出来ない。なにしろ、この30年間で寝込んだことが一度か二度あるかないかという人間である。持病といえば高血圧くらいだろうか。待てよ、そういう人間ほど一気に悪くなるんじゃないか?などとろくでもないことばかり考えてしまう。その上、搬送された後に容体が急変したとかしないとかで、すわ明日は手術か葬式か、というどんよりした不安が日に日に蓄積されていった。
そういえば、父が倒れたと連絡があったのはハローワークへ登録しに行った帰り道だった。上述の通り勢い勇んで辞めた会社は出張も残業も理不尽も多く、万が一あの時の状況が違えば、と思うと未だに背筋が凍る。今年のはじめに大叔母を亡くし、その知らせを受けた際に早退を願い出て許可を得たまでは良かったが、結局なんだかんだいつもどおりの残業になってしまって通夜に間に合わなかったということがあったのだ。それを考えると父が倒れてから家内の細々したことを家族と分担できたので、あの時期に辞めて正解だったと心の底から思っている。
ただ、この一連の騒ぎはさすがに堪え、父の病気のことや今後の不安を書き溜めてnoteに掲載した*1。それを読んでくれた10年来の友人から、ドライブに行かないかと誘われた。
当時の私はとにかく息抜きを欲していた。しみったれたニュースばかりだし、映画の公開延期にも景気の悪さを感じてくさくさしてしまう。Netflixで映画を見ようにも、大きな画面で楽しめないことが結構なストレスになってきていた。私は「行く」と即返信し、無職でよかった~!と、真っ白なスケジュール帳にでかでかと「ドライブ」と書き込んだ。
前置きが長くなってしまったが、やはり友人に会うと新しいジャンルに触れる。ヒプノシスマイク(以下ヒプマイ)もそうだった。
ドライブ当日はヒプマイについて説明しつつ運転する友人の隣で「あおひつぎさまとき 漢字」や「ヒプマイ 新宿」などを検索するのに一生懸命で、助手席に乗りながら一切の道案内をしなかったことを覚えている。すまない。私にとってラップと言えばウィル・スミスであり、DA PUMPのそれだった。確かに聴く機会はあったし、気付いていないだけで今まで聴いてきた音楽に占めるラップの割合はそこそこ高い可能性もあるが、いかんせんラップに関して具体的な知識がない。せいぜい「韻を踏むやつ」とか、その程度である。
大丈夫かそんなので、と思うが、走るカラオケと化した車内で全楽曲を聴いた結果、主人公格である山田一郎くんに心を奪われた。だってラップがめちゃくちゃ上手い。ラップの知識ないとか言っている私ですらその上手さは桁違いだと分かるくらい上手かった。本当に上手い。気になる方へ向けて手前味噌ながら宣伝するが、一郎くんのソロ『俺が一郎』は好良瓶太郎さんのリリックが繊細で、キャラクターの造形を語る上で欠かせない楽曲になっているし、めちゃくちゃクールだ。「夢掴んだら離すな兄弟 理想が現実超えるその日までは」のあたりとか特に一郎くんの過去や人となりを端的に表現していて「一郎くん~~~ッ!」ってなる。しんどい。好き。久しぶりに音楽を聴いて泣いた。
なお、一郎くんの2曲目のソロ曲『Break The Wall』はエンパワメントラップだ。テンションがブチ上がるので是非聴いて欲しい。
ちなみに、一郎くんを推すしかないな、と確信したのはドラマCDで一郎くんと彼の好敵手である左馬刻のやり取りを聴いてからだ。どのシーンだったのか詳細は覚えていないのだが、夕日に照らされた美しい海岸線を横目に車を走らせながら「あっ!!!」とここ一番に大きな声を出してしまった。天啓である。こんなドラマチックな推しとの出逢いがあってたまるか。ありがとう。
そんなこんなで、私のラップに対する解像度は格段に向上した(DA PUMPはPurple The Orionが好きすぎて一郎くんにカバーして欲しい。DA PUMPとBuster Bros!!!、親和性が高いのでは…?と勝手に思っている)。ヒプマイと接しているとこれでもかという程あらゆる角度からラップの情報が流れてくるのだから、これはファンもラッパーになってしまう。
ヒプマイは声優さんたちのラップに捧げる熱量が凄まじく、ライブもクオリティが高い。ライブでは声優さんがキャラクターイメージの衣装を身に付けパフォーマンスをするし、なんかもうすごい。ヒプマイ5thライブ配信の熱量がまだ冷めやらぬ5月末、Twitterで検索すると山のように感想を伝えるツイートが出てきて嫉妬で胃がどうにかなりそうだった。
当時はヒプ生という番組のアーカイブが配信されていたのでその恩恵に預かることができ、5thライブに間に合わなかった悔しさも幾分溜飲が下がった。ヒプ生では声優さんがラップバトルをするコーナーがあり、回を追うごとに彼らのスキルが上がっていった。視聴者からリリックを募りそれをビートに乗せる、という企画も行っていて、それを書くファンのスキルも上がる。先述したようにヒプマイにハマるとファンまでラッパーにする気かというくらいラップに関する情報が巡ってくるが、これもまた楽しい。声優さんたちがラップという音楽を楽しんでいる様子を見るのも頬が緩む。気のせいか身体の調子がいい。「ヒプ生は健康番組」とはよく言ったものだ。*2
ヒプマイの影響で以前よりラップミュージックに意識的に触れるようになったし、日本語ラップにも興味が湧いた。まだライムをバチバチに刻むには至らないが、ラップを聴きながら「いいパンチラインだぜ……」と考えるなどなかなかいい感じに仕上がってきている。
そして、どこにも行けないストレスを春の終わりから夏の始まりの間のドライブとヒプマイで解消しながら、私はついに再就職先をゲットした。
課金できる余裕を手に入れたため、満を持して開設が決定したファンクラブに入り、舞台版*3も全て観てすっかりヒプマイ漬けになったところ、友人から更なる追い討ちをかけられた。今までと比べると生き急いでいるのかと錯覚するくらいのスピード感だ。
果たして、私は世間の時流に乗ることとなった。
『鬼滅の刃 無限列車編』である。
原作を4巻までしか読んでいない私を『鬼滅の刃 無限列車編』に連れて行ったのも件の友人だった。友人は3月頃に原作を貸してくれていたが、あろうことか私は大分尻込みをしていたのだ。
『鬼滅の刃』なる漫画がなんだかすごいことになっているという認識はあった。ただ、昔からとにかく流行に乗り遅れるか流行を先取りし過ぎたりするタイプのオタクで、自分のミーハー気質を忌避し、絶対好きなのに距離を置くこともよくある。我ながら相当な天邪鬼だ。きっと友人から誘われなければ「ふうん…?流行ってるんだ…?」といつまでも斜に構えていたに違いない。そんな性格だから(性格のせいにさせてくれ)、Twitterのお友達もおすすめしていたな、確か主人公が炭治郎くんで、妹が鬼になっちゃうんだよね?という、至極ざっくりした認識のまま乗車の日を迎えた。
結果、煉獄さんのことしか目に入らないオタクが出来上がった。
煉獄さん、すごくかっこよかった。初乗車後は「煉獄さん……」しかツイートできなくなっていたし、相当かっこよくてすごいものを見せつけられた衝撃が強く、心拍数が上がった。煉獄さんの姿を思い出すたびドキドキするし、暖かく穏やかで、なおかつ煉獄さんの芯の強さや麗しさを表現された日野聡さんの声をもっと聞きたくなったし、完全に恋のそれだ。
だってすごくかっこいいんだもん。序盤の炎の呼吸のエフェクト見た?最高。なんならここで恋しちゃってたかも知れない。ちょっとユーモラスなところも好き。猗窩座との死闘で見せたあの剣戟の一つ一つがこれでもかというほど強く、美しく、愛しい。彼の全てを目に焼き付けておきたいし、煉獄杏寿郎の振るう日輪刀の切っ先を彩る月の光になりたい。
観に行くたびに興奮を禁じ得ないし未だに映画の感想を認めることができないくらいだが、毎回のように煉獄杏寿郎に恋して出てくるのだから仕方がない。煉獄さんの一挙一動にときめきを隠せないし、彼のきらきらしい様を思い出しては「あ~~~好きだな~~~」とみぞおちのあたりがギュッと軋むのだ。恋じゃん……。
あんなにかっこいい人を今まで知らなかったとかめちゃくちゃもったいないな?と思いつつやっと原作を読む運びとなったが、煉獄さん本人の登場は8巻までだ。4巻まで読んだならせめて8巻までは読んでくれ、と3月頃の己に突っ込みを入れたい。
ヒプマイでも出費が増えたが、『鬼滅の刃』関連商品に対する物欲は止まることを知らず、先に乗車した兄弟からグッズが残っていたら何か買ってきてくれと頼まれた時は「まあ見れたら見てみるわ~」くらいだった私が、乗車翌日には煉獄さんモチーフのキャラクターグッズのためにアニメイトへダッシュしていた。更に翌週早々には2回目の乗車を果たし、観終わった後はせっせと煉獄さんグッズを買い漁っていた。せっかく家計簿をつけ始めたというのに娯楽への出費が格段に増えている。しかしこれは必要経費なので、しばらくの間は娯楽費予算を増やして己の物欲との折り合いを付けることにした。
ありがたいことに無限列車編の劇場物販は事後通販が行われ、公式が毎日のように新たな商品を繰り出してくるのだからたまらない。これが饅頭怖いか……としみじみ感じた。
普段はキャラクターグッズにさほど食指が動かないために今までかなり省エネなオタク生活を送ってきたのだが、この数ヶ月でアクスタ──本当に使い道が分からない。分からないのに買ってしまう──やぬいぐるみやラバストが恐ろしい速度で増え続けている。
学生の頃なんて推しのフィギュアが出ていても自分で買うことすらできなかったから、その時の鬱憤を晴らすかのように煉獄さんの1/8スケールフィギュアやるかっぷなどなど、心に響いたものは即予約している。推しは待ってはくれない。正直まだ迷っているものもあるけど、きっと予約締め切り直前に「やっぱり欲しい!」とか言って予約するんだろうな……。
ただ、原作を全て読み、アニメも完走し、映画を観に行くたびにどんどん作品の輪郭が自分の中で出来上がっていく過程がとても楽しい。生きているな、と思う。
ところで、最初に「推しや推しジャンルとの距離を模索している」と書いたが、ヒプマイに関しては手放しに推せないのが現状であるため、心理的な溝を認めざるを得ない。
ヒプマイは、男による暴力を排除するために女性が政権を握り、言葉が力を持つ社会が舞台となっている。第三次世界大戦の傷がまだ癒えぬ中、ヒプノシスマイクを渡された男たちは、それぞれの威信をかけてディビジョンラップバトルへと臨むのだ。このディビジョンラップバトルで優勝すると*4、賞金一億円と他ディビジョンのテリトリーを獲得することができる。現在6ディビジョンで話が動いているが、それぞれに確執があり、ドラマトラックなりバトルなりに反映されていく。
常々気掛かりなのが、ヒプマイというコンテンツの構造が意識的な女vs男になっていることだ。
政権を握っている女性たちは男性を罵り、虐げ、男性は女性の10倍の税金を払い、居住地もディビジョンと呼ばれる区画に限られている。公式が実際にそう表現したかどうかは知らないが、この世界観を評してよく使われるのが「女尊男卑」という言葉である。
正直、公式の提示した設定のどこがどう女尊男卑なのか理解ができない。男性の居住区が限定されているとは言え、現時点で表に出てきているのは大都市にあるディビジョンであり、そこにも女性が住んでいる。中王区と呼ばれる政権の要職は全て女性で固められているようだが、その反面、低賃金と想定される職業に従事しているのも、人質に取られたり、所有格をもって「俺の」と示されたりするのも女性なのだ。医師にも弁護士にも女性はおらず、ヨコハマ署に女性警官の気配はない。男性はというと、ヒプノシスマイクを渡され、ディビジョンラップバトルで強さを勝ち取ることを許されている。一応、政権側の女性たちもラップで戦うシーンがあるのだが、「君も男ならラップできるだろう?」と聞かれ「はあ、まあ…」と答える男がいる世の中で女性のラップがどこまで浸透していてどれほど強力(一応、言葉が力を持つ世の中だ)なものかは分からない。御託はいいから女もディビジョンラップバトルに出場させろ。
税金10倍も「出たよ~~~なんか強そうな数字」という感じですごく間抜けだ。せめて5倍とかにしとけよな。ていうか”男女”で税率を分けてんだ?大丈夫か?
そもそもプロジェクトの立ち上がりの骨子が声優×ラップであり、ラップバトルはファンによる投票で結果が変わっていく。初期はストーリー展開も見えていなかったし、色々派生して設定がおざなりになってしまうから……と擁護できるのかもしれないが、ここまで大きなコンテンツになりアニメまで制作されると筋が通らないまま続けるのは違う気がする。4年目に差し掛かったジャンルとしては構成が脆弱だし、ドラマトラックが本筋かと思いきやコミカライズも数種ある。その中で物語を統括していくのは骨を折る作業になっていくことだろう(そもそも、ストーリーをまとめる気が公式にないのなら話は別だ)。アニメに先立って発売された公式ガイドブックで新しい情報を知ることができると思っていたのだが、8割は既知のものだった。目新しいことと言えば、各キャラクターのラップの特徴を示すラップアビリティ*5という概念が出てきたことだろうか。
周知の事実だろうが、ヒプマイはミラーリングに失敗していたり*6キャラクターに差別用語を使わせてみたりしていて、何かとずれている。多分公式は世相の変化なんてどうだっていいのだろうし、こんな設定にするくらい社会の認識が歪んでいるのだろう──というのは憶測でしかないのだが、ヒプマイファンが抱えている違和感や変化し続ける世相を公式側が汲み取らない限り、ジャンルとして失速してしまうのではないか、と危惧している。
どうせなら世界に照準を当てて活躍して欲しいし、ここまで成長したプロジェクトを手垢まみれのマッチョイズムで滅ぼすのはもったいないし、一ファンとしてとても寂しい。
しかし悲しいかな、私は日本の純粋培養の男社会で育ってきたために濾過されていない状態のあらゆる無配慮さと波長が合ってしまう瞬間が人生の中で何度もあった。さほど過去のものでもないそれが嫌で仕方ないのだが、己の未熟さをひとつずつ詳らかにされるようにヒプマイを通して見せつけられると、これからもこのジャンルを推せるのか、推していいのか分からなくなってきてしまう。
何かを推しているときに一番恐ろしいのが「熱が冷めてしまったらどうしよう」なのだが、ヒプマイとはむしろ残酷な別れが待っているようで気が気じゃない。まあ、そんなこと言ったって私は一郎くんが左馬刻と和解するまで見届けないといけないし、ヒプマイ関連はどうしたって気になるから細々と追いかけていくことになるだろう。だからこそ、公式はヒプマイというコンテンツをどんどんアップデートしていってほしい。
転機の兆しはある。風向きが変わったのは、中王区の女性たちの『Femme Fatale』とディビジョンフルメンバーの『SUMMIT OF DISVISIONS』のMVが公開された辺りだった。公開後のファンの戸惑いが大きかったことを覚えている。特に、男性側の新曲の「推しは推せるときにが鉄則」や「少年少女紳士淑女中年熟女」のあたりにめちゃくちゃ突っ込みが入っていた。一方、中王区の女性たちに共感する向きは強かったように思う。片やファンという存在にかつてないほど具体的に訴求したリリック、片やひとりの人間として生きようとする強い意志を持ったリリックである。もしも中王区がディビジョンラップバトルに参戦することがあるなら、彼女たちに勝ち上がって玉座に君臨し続けて欲しい。推しより推すかも分からん。
年が明ければセカンドバトルシーズンも始まる。これがまた地獄と噂なのだが、この先に何があるかを見に行こうぜ!諦めるにはまだ早いだろ?(Break The Wall)
そういえば、NTLでジェームズ・マカヴォイ氏がラップをするとはとさんから教えていただいた。レペゼンパリ、ジェームズ・マカヴォイ a.k.a. シラノ・ド・ベルジュラックのラップアビリティ、めちゃくちゃ気になる……。
本当は煉獄さんのこともたくさん書きたかったのだが、また次の機会に書こうと思う。考えていたよりヒプマイに精神直結カスタマイズされていた。
最後になりましたが、みなさまどうかヒプノシスマイクと山田一郎をよろしくお願いいたします。
明日のぽっぽアドベントは、
変わった/変わらなかったこと Advent Calendar 2020 - Adventar
①はるさん
変わった/変わらなかったこと2 Advent Calendar 2020 - Adventar
②ご飯でススムさんと約9999人さん
変わった/変わらなかったこと3 Advent Calendar 2020 - Adventar
③松倉東さん
のお三方です。
*1:現在ぷらいべったーに転載済み(https://privatter.net/p/6689510)。
*2:ヒプ生のラップバトルで負けたチームがものすごく濃い青汁やササヘルスなどのクセの強い健康飲料を飲む慣例になっていたため、声優の皆さんがそう表現されていた。あと一郎くん役の木村昴さんが、「皆さんの健康のために…」的なことを仰っていたような気がする。余談だが、山田二郎役の石谷春貴さんはササヘルスを作っている会社の社長さんからリプライをもらったことがあるらしい。そしてこの社長さんはラップ勉強中とのことだった。
*3:ヒプノシスマイク -Rule The Stage-のこと。演者さんがこれでもかというほどキャラクターに寄せてくる恐ろしい舞台。私の初2.5次元舞台作品です。やばい。本人しかおらん。みんな声優さんの声帯借りてきたんか?というくらい本人。発表当時は舞台オリジナルディビジョンなどで物議を醸したそうだが、個人的には公式よりずっと公式だし安心して観られる。ずっとやってほしい。とりあえず高野洸くんの山田一郎を見てくれ。
*4:私の推しディビジョンBuster Bros!!!は、前回のディビジョンラップバトルでヨコハマ代表のMAD TRIGGER CREWと戦い、初戦で敗退した。Buster Bros!!!は未成年のみで構成された唯一のチームであるためか、いつも子供だとか兄貴(一郎くん)いなきゃイキがれないだとか、他ディビジョンの大人たちから散々いらん説教を受ける。やかましい『俺が一郎』を浴びろ。二郎や三郎のポテンシャルの高さに恐れ慄け。
*5:一郎くんのラップアビリティはCritical Blowだそうだ。ちなみに一郎くんの好敵手、碧棺左馬刻のラップアビリティはCounter Blowである。お前らマジか……。
*6:これを書きながら、「いや、別にミラーリングしたいわけでもなさそうだな……」と思った。左馬刻の母はDV被害者だし、左馬刻は妹の合歓に兄弟だからというには幾ばくか泥臭すぎるマッチョな執着を見せる。一郎くんは差別用語を使って兄弟を叱り、楽曲では未成年者に「別に女なんか興味ねえ」と言わせる。中王区トップの東方天乙統女は父親のモラルハラスメントに遭い、幹部の勘解由小路無花果はかつて性別を理由に不遇な扱いを受けていた。中王区の過去が「発覚」したのは公式ガイドブックのドラマトラックだったが、3年経ってこれを出してきやがったのか、というのが正直な感想である。元々バチバチの男尊女卑社会なのだ。ただ、しかしそれは後付けに過ぎず、女性が政権を握り男性がその強引な政策に振り回されているという構造は、認知の歪んだ現実の誇張でしかない。乙統女さんや無花果さんのミサンドリーも、男性側のミソジニーも強調されるだけされて、結果的に女vs男に集約されてしまう。その先に一体何が残るのだろう?