ひょんなことしかない

日々の反省と向上と安定を目論む

boot camp!

一ヶ月ほど、SNSのお友達が主催してくださったboot campに参加していました。

 

このboot campは「10月某日開催のイベントに向けて、有志で集い原稿の進捗を報告し合う」という目的で始まったもので、わたし自身はイベント参加や新刊頒布の予定こそなかったのですが、常々「投稿サイトに掲載しているあれとか頒布の終わった既刊のあれとかどうしよう…」と考えていたので、それらに加筆修正して将来的に再録本を出すための前哨戦として参加させていただきました。

先日イベントが終了し、第1期boot campが閉幕したので諸々の感想や個人的な反省点など残しておこうと思います。

 

目的

※主要な目的のみ

web再録準備

・10月中旬まで(中期目標、以後継続予定)

・web上の作品の手直し、web再録本に向けての準備

 →入稿可能な状態にすること。

・2〜3週間を目処とし、全作品に目を通す。校正と推敲を入念に行い、4週目で完成を目指す。

 

結果

大変お恥ずかしながら、当初予定していた目標を達成することはできませんでした。

「入稿可能な状態」としていますが、web掲載していた作品の見直しをしている段階で少し読みが浅かったなと思うことがあったので、以下反省点に書いていきます。

 

反省点

・2〜3週間を目処とし、全作品に目を通す。校正と推敲を入念に行い、4週目で完成を目指す。

まずはこちらに関してですが、「全作品に目を通す」ことを事務的にできなかったのが一番大きな失敗だったかな、という気がします。

自分で書いたものをなかなか冷静に読めない人間なので、「全作品に目を通」しているうちに段々嫌〜な気分になってくるんですよね。ここの言い回し駄目だなあとか、書いた当時の自分と倫理観が合わないとか、解釈が違うとか。そうこうしているうちに全部書き直したくなったり、ちょっと(ちょっとどころではないが)加筆してみようかなあなどと目論んでみたりして、そこで足踏みが始まります。

第一、その足踏みがとても長く、下手すると寝っ転がってしまうというのは多いに自覚しているところではありますが、計画の段階では気負ってあれこれ詰め込んでみたりするので、計画倒れにならないように再考と工数の吐き出しが必要だなと思いました。

余談ですが、この目を通すという作業を蔑ろにしながら一作品の加筆修正(件のちょっとどころではないもの。ぶっちゃけ、その作品を書いている当時楽しかったので加筆修正もぐいぐいできると思っていた)に手を出してしまい、結局内容に納得できずその作品は一旦ボツになっています。

そして「校正と推敲」とありますが、それよりもまずプロットの再考と書きたいテーマの洗い出しをすべきでした。というのも、基本的に同じところで似たようなテーマを考えるのが好きな方ではあるので、今まで書いてきた作品もこれから書く(書きたい)作品も同じ枠内にあるのではないかという仮説を持って、「では今このテーマを使って過去こういう風に解釈した事柄をどう説明していくか」に論点を絞っていけば「校正と推敲」よりも、プロットの刷新と書いてきたテーマから湧いてきた新しいテーマを見つけて進めていけたのでは、と考えたからです。

これは「web上の作品の手直し」にも繋がりますが、前述した通り双方を蔑ろにしつつその時したいことを重視してしまい、当初目論んでいた「入稿可能な状態にすること」に全く辿り着かなかったことが一番の反省点です。

 

*プロットの再考、書きたいテーマの洗い出し

*「書く」ことの順序を守る

*一つの作品に対する作業を完結させる(見直し→プロット再考→加筆修正→校正推敲)

 

「余裕がない」

至極パーソナルなことなので書くのを迷いましたが、今回の進捗にかなり影響があったので補足として書きます。

仕事とプライベートのバランスを上手く取れず、原稿を執筆できる余裕を作れなくなってしまったのは本当に痛手でした。仕事が忙しい→気持ちに余裕がない→でも原稿は進めたい→思うように書けない…のスパイラルに陥ってしまい、一時手芸に逃避しました。マジでわたしそういうところあるよね、と呆れながら針を進めていましたが、今思えば本当に余裕がありませんでした。そこで反省点で書いたように、初心というか、本来の目的に立ち返れば良かったのに、「進めたい」「進めなきゃ」という気持ちが先行してしまったのが災いになりました(書いていた当時も楽しかったから書ける!という気持ちも強かったので、今度は「書けるだろう」になっていきました)。

そもそも、普段から筆の乗らない時期が続くことが多いのだから、むしろ「今ここでいくつもの過去作に手を加えて完成に持っていける」前提で話を進めていたのが大いなる誤算でした。過信は禁物です。

 

boot campに参加して良かったこと

・原稿をする上で参考になる

・一人ではないという心強さ

・あの人の新刊が出るぞ!というワクワク感

・半クローズ的な会話で一人で鬱ぎ込むことがない

 

個人的には反省しきりですが、boot camp、参加して本当に良かったです。

上記にも挙げている通り、原稿を執筆する際のプロットの作り方やどんな表紙にするか、印刷所への調整の仕方、紙の種類などなど、いろんな方のお話を拝見することができてとても良い経験になりました。

同人誌はどうしても自己流になりますが、やはり個人で作る分不安や疑問点も多いため、こうして原稿をする段階から他の方と色々な情報をやり取りすることは大変有意義でした。先日ツイッターで回ってきた「同人作家は一人で発行に関するすべての業務を行っている」という紹介イラストを思い出しましたが、参加者全員が正にその状態なので、目から鱗でした。わたしは小説書きですが、漫画を描かれる方の作業進捗なども見させていただいたり、かなり貴重な経験だったと思います。

そして、鍵アカウントの方で進捗を投稿するにもモチベーションは上がらないし、かといって公開アカウントの方で書くには段々気負ってきてしんどくなってしまう…というなかなかに面倒なメンタリティのわたしにとっては半クローズ的な状態でやり取りができたのは大変嬉しいことでした。みなさん「原稿を書く」という同じ目的で集っているので、激励の言葉や労わりの言葉をお互いに掛け合うことが精神的に助けになりました。

 

長々と書きましたが、第1期boot campの開催、ありがとうございました。

次は新年に行われるイベントに合わせての開催とのことでしたが、今回の反省点や学びを踏まえて原稿に向き合いたいと思います。